BGC駐在日記

フィリピンのフォート・ボニファシオ(BGC)での生活の記録です。

細部の詰め

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日本食(っぽい)店「NORISUSHI」


BGC に来て思ったのは、色々なもの、特に土木・建築関係の細部の詰めが非常に甘いというか、いい加減だということだ。タイルの並べ方、パテの埋め方、ペンキの塗り方、インテリアの設置角度、ネジや釘の後始末…とにかく杜撰だ。仕事に対してそこまでモチベーションがないか、技術が伴っていないか、あるいは他の理由か、作業者の質が悪いのだと思う。どうやら建設作業者は高収入の仕事というわけではないようだから、仕方ない面もあるのかもしれない。華やかな高層ビルも、近づいて細部を見ると、経年劣化とは異なる質の悪さに気づき、逆に大丈夫なのかこのビルは、などと思ってしまう。

 午後は、入居予定のコンドミニアムの内覧。やっぱり細部の詰めが甘い。ハウスクリーニングはしてもらえるのかと聞いたら、当然入居前にしてくれるという。しかし、およそ満足が行くレベルでやってくれるとは思えないので、自分での掃除を覚悟する。ライトが 2 個切れていたので、それも交換するようにリクエスト。致命的ではないが、シャワールームにカランが無い。私は無くてもいいが、妻はどうだろうか。分からない。そもそも立ってシャワーを浴びるだけという前提の設計で、座ることなど想像もされていないだろうから、カランをどういう時に使うのかも確かに分からない。しかし、今滞在している部屋のシャワーにはカランがあるので、部屋によってマチマチなのだろう。

ブローカーやオーナーと話している時、細かいニュアンスは Google 翻訳を使おうと思っていたのだが、肝心の iPhone がオフラインになってしまっていた。会社から借りているこの iPhone は SMART のプリペイド SIM なのだが、割と頻繁にオフラインになる。そのうち復活するのだが、何が原因なのかが分からずに困っている。フィリピンのせいではないかもしれないが、フィリピン全体の、色々なものの質を疑ってしまう。そういうことを気にしないメンタルが要求される。

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サーモン、マグロ、ワカメ、キュウリの丼

夕食は「NORISUSHI(あるいは SUSHI NORI)」で海鮮丼みたいなもの。サーモンと鮪、ワカメ(何故かスパイシー)、キュウリが入っている。349 ペソ(730 円)。米も日本のものに近く、結構美味しかった。たまに来てもいいかも。客足の割に店員が多いように見えたけれど、潰れないといいな。いつもより夕食の時間が早かったので、セブンイレブンに寄ってウインナーとジャガビーを買って帰宅。

部屋の決定

入居を希望していたコンドミニアムはまだ空いていたようで、無事に契約の段取りとなった。H社長が、部屋の設備がちゃんと動くかどうか(シャワーが出るか、トイレの水が流れるか、など)の確認と、初期状態の記録(最初から壊れているものとか、傷ついているものとか)をしっかりしておいた方がいいと、ご自身の経験からアドバイスしてくださったのもあって、ブローカーに内覧を打診。金曜には日本に帰るわけだから、できれば今日が良かったのだけれど、オーナーの都合がつかなかったらしく、明日の午後になった。

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「SAVORY」のビーフ

夕食は、上司のAさんと Uptown Mall のフードコートへ。「SAVORY」という店のビーフンを頼む。275 ペソ(580 円)。ビーフンを頼んだのに焼うどんが来たぞ、と思ったら、ビーフンも入っていた。底の方は全部ビーフンだったから、半分以上はビーフン。まぁ、これならビーフンと言ってもいいか、くらい。でも焼うどんだよな、完全に。美味しかったけれど、味が濃くて量があったので、後半はちょっときつかった。

ところで、以前にフィリピンのフードコートは客が片付けないから汚い、という話を書いたが、それは誤解で、そもそも客が片付けるものではないらしい。片付けるところもない。店の人に、「食器はどこに返したらいいのか」と聞いたら、そのままにしてけばいいと言う。その割には、どのフードコートも片付け業務が間に合っておらず、混雑しているのに無駄な空席があるという状況だ。モラルの問題ではないようだと分かったが、見た目も美しくないから、やっぱり好きになれない。

部屋の選択

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メキシコ料理屋「AGAVE」

フィリピン最後の月曜日。日本は休日なので、メールも少なく、マイペースで仕事をする。しかし、マイペース過ぎて進まない。部屋探しを頼んでいるブローカーから全然連絡がないので、直接催促をしてみる。今日中に連絡がなかったら、既に内覧した部屋の中で一番良さそうなところが今でも空いていれば、契約してしまおう。

仕事が一段落したところで退社。今日の夕食は、High Street 近くのメキシコ料理屋「AGAVE」。週末になると大音量で音楽を流している店で、いつかは行かねばと思っていた。店の前のメニューを見ていると、女性店員が話しかけてきたので、「米のメニューはあります?」と聞いたら、あれもこれもと色々説明してくれたが、早口で全然分からない。「グルテンが食べられないんで」と言っても伝わらず、「小麦粉を食べられない」と言ったら伝わった。大きなサーモンを焼いたメニューを選び、「これは一人で食べるには多い?」と聞いたら、食べられるという回答。しかし、ベトナム料理屋の時の教訓もあったので、「あなたは食べられる?」と聞いたら、食べられると言う。じゃあそれで。あとはビール。なんか最近ビールばっかり飲んでる。

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サーモンのプレート

サーモンのプレートは美味しかったけれど、625 ペソ(1,310 円)と、ちょっと高いか。ビールとサービスチャージと全部合わせて 780 ペソ(1,640 円)。

結局今日はブローカーから連絡がなかったので、別のブローカーに、気になっているコンドミニアムがまだ空いているかどうかを問い合わせるメールを書いて、今日はおしまい。

 

大人の遠足

7 時に一度目が覚めたが、もう少し回復させたくて二度寝。寒いのか、深く眠れていないようだ。エアコンは切っているが、寝入りばなにブランケットをはねのけてしまうらしい。9 時前に起床。今日は上司のAさんとマカティに行く約束をしているので、身支度を済ませてAさんのコンドミニアムに向かう。ロビーに着いてもまだAさんはおらず、ガードマンやコンシェルジュに色々説明する羽目になった。一応部屋番号を聞いておいて良かった。しかし、まだAさんは引っ越して間もないからか、コンシェルジュもガードマンも、「誰だそれ?」という反応。「先週引っ越したんだよ」とか言って、とりあえず信じてもらえたようで、ロビーの椅子を勧められた。ま、セキュリティがしっかりしているのは良いことだ。今の私の滞在先は、かなり緩い感じだし。でもAさんは、そこが気に入っていたとのこと。

今回も配車サービス Grab を使って、マカティへの移動手段を確保。前回はシェア・ライドだったから 131 ペソで済んだが、今回は単体だったので 269 ペソ(570 円)。それでも、日本のタクシーに比べれば随分安いし、安全・確実に目的地まで行けるのはありがたい。日曜日ということで渋滞もなく、30 分もかからずに最初の目的地である Little Tokyo に到着。私は先週来ているので驚かないが、初めて BGC の外に出たAさんは勿論初めてなので、余りの「何もなさ」に戸惑っている。それはそうだろう…。一応、Little Tokyo のハイライトらしきところに案内して、こんなもんだ、ということを納得してもらった。ただ、在りし日のフィリピン、日本人や日本食レストランが極端に少なかった頃は、日本語だらけのこの小さな空間が、孤独な日本人企業戦士たちを癒したのかもしれない。

Little Tokyo に満足した(?)私たちは、隣接する「Makati Square」という、古びたモールのような複合施設を訪れた。今日のメインイベントの、実銃射撃体験のためだ。私はサイパンで、Aさんはグアムで一度撃ったことがあるが、それだけだ。今回マカティで実銃が打てるという情報を事前に得ていたので、Aさんを誘ったのだ。私は大体何でも躊躇なく一人でできる性分だが、ちょっとこれに関してはややハードルを感じていたので、Aさんが乗り気で良かった(正確に言えば、乗り気のようには別に見えなかったが、内心は乗り気だったと私が勝手に信じている)。

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ARMSCOR Shooting Center の様子、写っている女の子は中々上手だった

料金は、50 発で 1,500 ペソ(3,150 円)。銃は選べず、セミオートマチックのハンドガン。詳しくないので、何という名前かは分からないが、真っ黒でオーソドックスなやつだと思う。結構待っている人たちがいたようで、結局 1 時間くらい待っていた気がする。ところで、フィリピンの店員、特にレジ打ちの類の人は、客がどれだけ長蛇の列を作っていようが、急いだり応援を呼んだりはしない。急ぐそぶりもなく、基本的には不機嫌な様子に見える。しかしこれは、よく考えたら日本の方が異常なのかもしれない。何せ、客を待たせないように彼・彼女らが急いだところで、彼・彼女らの給料が上がるわけではなく、それどころか、忙しくなるのだ。そんなことをするメリットは全くない、ということではないだろうか。自分の得になること、自分がやりたいことをやるのがフィリピン流だという、現地スタッフのEが言っていたのはこういうことか。そんな彼らも、家族・身内・親しい友人のためにはかなり献身的だというので、動物的と言うか、自然だと思えば怒りも沸かない。日本人の方がおかしいのかもしれない。

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実銃も販売していて、一定の条件(外国人は無理)を満たせば護身用に買える

ようやく私とAさんの順番が回ってきた。シューティンググラスとイヤーマフ(大きな音から耳を守る)を渡され、インストラクターに連れられてシューティングレンジに入る。パンッ!と大きな音がして、イヤーマフをしていてもビックリする。シューティンググラスは、当然実弾から目を守ることはできないが、銃から飛び出す薬莢から目を守るためだろう。眼鏡の上からもかけられる(というか、今日はシューティンググラスの邪魔になりにくい眼鏡を選んで掛けてきた)。当然、インストラクターは英語で説明するので、先に私が撃つことにする。実銃はやはり重い。両手で持つように指導される。まずは弾を込めずに空撃ちで練習。撃鉄が重い。ドキドキしてきた。いよいよ実弾が込められ、人型を模した紙の的に向かって撃つ。パン!という乾いた音がして、薬莢が横に飛ぶ。撃った反動が物凄い。正直、これを連射できる気がしない。連射しても、二発目以降は、全然狙ったところに飛ばないだろう。しかも、続けて撃っていると、反動でグリップを握っている手が痛くなってくる。映画などで、片手でマグナムを何発も撃っていたりするが、あれは恵まれた体躯と、相当な修練が必要な技術だと思う。

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50 発撃った結果…

上の写真が、50 発撃った後の結果だが、多分、我ながらめちゃめちゃ上手い。待っている間、色々な人のターゲットを見たし、Aさんの結果も見たが、集弾性が全然違う(参考)。昔から、射撃やアーチェリーの類が上手だったので、多分今回もそうだろうな、と思っていたら、やっぱりそうだった。のび太のようだ(彼は射撃とあやとりだけはプロ級だ)。インストラクターもしきりに褒めていた。でもこのスキルは、生きていく上で全然役に立たないなぁ。サバゲーは、落ち着いて的を撃つ状況ではないからスキルを発揮できないし。ちなみに、Aさんも周りから比べたら結構上手な方だった。

射撃を終えた後は、先週私が見つけた日曜市を冷やかしてから、Geenbelt Mall に行き、インド料理屋「Queens at Bollywood」で、フィッシュカレーとガーリックナン、そしてパイナップルラッシーを頼む。全部で 800 ペソ弱(1,600 円)。中々美味しくて良かった。食後は、しばらくその辺りをぶらぶらして、今度はAさんが Grab を使って配車してみる。ところが、自分たちの現在地を伝えそこなったようで、急きょ私が運転手とチャットでやり取りすることになった。なんとかこちらの現在地を伝えて、拾ってもらえたが、運転手には悪いことをした。チップを多めに払って、謝罪の気持ちを表しておいた(Aさんが、だけど)。

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SM Aura のフードコートにある「CRAFT SALAD」

一旦コンドミニアムに戻って、夕食を食べに SM Aura に出かける。今回は何とかフードコート内に空き席を見つけられたので、「CRAFT SALAD」で "TOKYO" という名前のサラダを食べる。270 ペソ(570 円)。レタスが中心で、サーモンのボイル?が入ったサラダだ。何故これを選んだかというと、それ以外のサラダには、やたらとフルーツが入っているからだ。フィリピンのサラダには、フルーツが入っていることが多い。私はサラダにフルーツが入っているのを好まないので、フルーツが入っていないものを探したら、これになったというわけ。日本では、サラダにあまりフルーツは入れない。

食事のあとは、SM Aura と Market! Market! 内の散歩。Market! Market! 内にあるウォールクライミングのレギュレーションと料金を確認。1 登攀 50 ペソ、無限登攀が 340 ペソ…だったかな。挑戦したいが、衆人環視のフィールドなのが、ちょっと気後れする。ついでに、日本で作っておいた住信 SBI ネット銀行の国際キャッシュカードを使って、BPI (Bank of the Philippine Islands)の ATM から引き落とす実験。英語が分からないと、途中に出てくる質問に戸惑うと思うが、基本的には難しくなかった。引き出す現金は、1,000 ペソ、2,000 ペソ、5,000 ペソ、10,000 ペソしか選べない(と思う)。手数料は、1,000 ペソの引き出しは試していないが、それ以外の手数料はどれも 250 ペソだった。今回実際に引き落としたのは 2,000 ペソで、手数料を含めると 2,250 ペソ。日本の口座からは 4,848 円引き落とされていたので、2.155 円のレートだったということになる。もし 10,000 ペソを引き落としたら、22,086 円請求されたのだろう。つまり、実質的に 2.2 円程度で両替していることになる。これは、当然市井の両替屋(2.08 円程度)に比べたらレートが悪いが、中部国際空港(2.59 円)に比べたら随分と良いレートだと言える。両替のために Market! Market! まで行く手間を 1,300 円程度で省けるなら、ありえない選択でもなさそうだ(時と場合による)。

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チャイティーラテとシュガードーナツ、名前が Kent になっているのはご愛嬌

その後、スターバックスに移動して、ブログを書いたり、妻とチャットしたり。シュガードーナツ(こちらでの名称は "Glazed Doughnut") が 50 ペソ(110 円)と、日本に比べて随分安い。これはお得な感じだ。

さて、最初の BGC 滞在期間の、最後の週末が終わってしまった。今週末の金曜日には日本に戻る。11 月以降に妻と住むコンドミニアムがまだ決まっていないのは気がかりだが、それ以外は特に大きな問題もなく、平和に過ぎようとしている。

街中のアート

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BGC Arts Center の彫刻作品

ようやく土曜日。朝 7 時前に目が覚めたけれど、疲れが取れていなったので 9 時前まで二度寝。溜まった洗濯物を洗濯機に入れて身支度をし、ブログを書いたりする。最近、Amazon Prime の邦楽ラジオでかかる曲のバリエーションが急に増えた気がする。ユーミンの「春よ来い」や、My Little Loverの「Hello Again」がかかったりする。懐かしい。

私が滞在しているコンドミニアムには、プールとジムがあって(大体どのコンドミニアムでもある)、プールは改装中で使えない。ジムに行ったことがなかったので、午前中に軽く偵察に行ってみた。残念ながらお世辞にも広いジムとは言えず、トレッドミルが 3 台程度、バイクが 2 台程、ベンチプレスなどが数台…という感じ。ウォーターサーバーはあったがコップがなかったので、今回は偵察にとどめて立ち去る。もう来ることもないかもしれないけれど…。ベランダの洗濯機の近くにゴキブリとヤモリを見つけてしまって以降、できるだけ洗濯物を増やしたくないという気持ちが強くて、積極的にジムに行こうという気にならない。

 昼食をとるために街に出る。そのまま散歩して行動範囲を広げようと思っているので、MacBook も持っていく。BGC は至る所にアート作品、壁面アート、モニュメント、噴水がある。BGC Arts Center という広場もその一つ。そこにあるオブジェには、BGC ができていく過程とフィリピン人の献身を表現した…みたいな説明が書いてある。中々シュールな作品だが。もしかしたら、この作家は、BGC という華やかな都市が、貧しいフィリピン人の骨肉を犠牲にして成り立っていると憤っているのかもしれない。勝手な想像だけれど。その他、通りかかったビルの壁面に描いてある巨大アートに QR コードがあったので、近づいて読み取ってみたら、韓国のアート作品を紹介するページの URL だった。世界中の色々なところに、似たようなものを残しているのかもしれない。確かに作品をよく見ると、韓国の文化を色々陳列したもののようだった。

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韓国アーティストの作品らしい壁面アート

 先週歩いた、BGC 西部を明るいうちにもう一度歩いて、大体何があるかを確認。妻から情報をもらったスーパーマーケットもいくつか訪問。韓国食材屋に日本の商品もいくつかあるということなので行ってみたら、確かに、ごま油とかおたふくソースとか、カレーのルーとかが置いてある。それら以外はすべてハングルで書かれているので、一体何の商品なのかも分からない。中国や台湾の商品はなんとなく意味が分かるのに。元々は同じように漢字を使っていた文化なのに、少しもったいない。でも、平仮名や片仮名を中国の人は分からないから、日本も似たようなものか。

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「MAD MARK'S」の Signature BBQ Ribs

昼食は「Bonifacio Stopover」というレストラン中心の複合施設の中に入っていた「MAD MARK'S」のリブステーキのプレート。チャージ込みで 276 ペソ(580 円)。値段の割に大きなステーキが来たからびっくりしたが、かなりの部分を骨が占めていて、それほど肉の部分は大きくなかった。大食いではないから、このくらいの量で丁度いい。味は、アメリカンな大味。激うまではないが、嫌いではない。そのまま付近を散歩して、High Street 内の Central Square にあるスターバックスで休憩。ブログを書いたりする。ホット・チャイ・ラテのトールを投入で作って 175 ペソ(370 円)。ちなみに豆乳に変更したことで 20 ペソ高。過去 2 回のスタバでは、イングリッスブレクファスト・ラテが壊滅的に不味かったが、今回のチャイ・ラテは美味しかった。Central Square のスターバックスは雰囲気も良く、人が多くなくて、今のところ BGC でベストだ。

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バーゴス・サークル(ラウンドアバウト)のモニュメント

その後は Market! Market! まで移動して、ウインドウショッピング的なことをして過ごす。丁度、フィリピン・オフィスから借りている iPhone のカバーが欲しいと思っていたので、シンプルなシリコン製のものを 150 ペソ(320 円)で購入。「買うことで与えよう!」というような、多分後進国貧困層の救済フェアをやっていたので、そこで。その他、キックボードの購入を検討しているので探してみたが、子供用のものが中心で、大人向けの物が見当たらない。兼用のものはありそうだが、基本的におもちゃ売り場にあるので、じっくり選びにくい。これは日本で買って持ってくる方がいいかな…。

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マクドナルドのポテト最大サイズと、オレンジジュース最小サイズ

夕方、コンドミニアムの近所のマクドナルドに入ってみる。「一番大きいフライドポテトと、一番小さいオレンジジュースを」と注文。ポテトが 72 ペソ(150 円)で、ジュースが 50 ペソ(105 円)。ポテトは日本よりも随分安い。半額近くだ。味は日本と同じ。ドライブスルーがあって客の回転が多いからか、揚げたてで美味しく食べられた。店内も比較的綺麗だったので、そこでゆっくりと過ごしてからコンドミニアムに戻る。

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「Recovery Food」の Amadobo

マクドナルドで間食したから中々お腹が減らず、夕食に出かけたのは 21 時頃。オフィス近くの「Redovery Food」で Amadobo を頼む。ご飯の上にアドボと卵が乗っているという、シンプルな料理だ。チャージ込みで 199 ペソ(420 円)。300 ペソのお釣りがくるように支払ったら、またしても細かい紙幣で戻ってきたので、20 ペソをチップとして残しておく。不要な配慮だとは思ったが…。この辺りの感覚について、もう少し現地スタッフの意見を聞いてみたい。

丸亀製麺の実力

金曜日。BGC への滞在も、残すところあと 1 週間となった。今後の BGC への常駐への不安はほとんどないが、日本での色々な手続きを考えると憂鬱だ。ずっと留守にする自宅も気になる。両親でも義両親でもいいが、毎月 1 週間くらい、京都の我が家に滞在してくれないものだろうか…。

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丸亀製麺の牛丼(テイクアウェイ用)

今週の会社ランチは丸亀製麺丸亀製麺でテイクアウェイをやっているとは意外だ。そして、会社ランチの金額上限は 200 ペソだと聞いていたが、ほぼすべてのうどんメニューが 200 ペソを超えている。この場合、どうなるんだろう? 小麦粉を控えている私は牛丼を頼んだが、これは 200 ペソ未満だった。良かった。届いた牛丼は、きちんと日本米っぽいものを使っていて、美味しかった。High Street の丸亀製麺に行列ができる理由が謎だったが、理由が分かった気がする。根本的に美味しいし、フィリピンの人には珍しさもあるだろうし、High Street にある店の中ではかなり安い部類だ。

午後からはミーティングを 2 つ。一つは進行中のプロジェクトに関するもので、もう一つはフィリピン・オフィスのネットワークやインフラに関して。フィリピン・オフィスのネットワーク環境はお世辞にも良いとは言い難い。日本のオフィスもそんなに良い状態ではないと思うが、こちらに比べたら随分良い。たくさんの課題のうち、深刻なものから優先を付けて、対処していくように指示をする。ところで、こちらに来て驚いたのは、各スタッフのデスクトップ PC それぞれに対して UPS無停電電源装置、つまり外部バッテリ)が用意されていることだ。これは必要なのかと現地スタッフに聞いたら、フィリピンでは必要だとのこと。電力の供給が日本ほど安定的ではなく、年に 2-3 回は停電があるらしい。オフィスの入っているビルには非常用電源があるが、それに切り替わるまでに 10 秒くらいかかるらしく、そのために UPS が必要だと言う。なるほどねぇ。開発スタッフはともかく、それ以外、つまり事務職や管理職はノート PC にしたらいいのではないか、と提案しておく。

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Uptown Mall のフードコート、お洒落だ

夜、上司のAさんとオフィスを出るタイミングが同じだったので、一緒に夕食を食べることにする。駐在のために探した、Aさんのコンドミニアムに近い「Uptown Mall」を一緒にぶらつく。SM Aura や Market! Market! に比べると建物が新しく、垢抜けていて、清潔な感じがする。「True Value」というホームセンターの品揃えは中々良さそうだし、スーパーマーケットも必要十分という感じ。フードコートでさえ、平日の夜だからというのも大きいだろうが、広々としてお洒落な感じだった。ちょっと遠くても、ここまで来てもいいかもしれない。

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琥珀」の NATSUMI TENDON

夕食は日本の天丼屋「琥珀」で、夏野菜を使った天丼と、サン・ミゲル・ビール。とても美味しい。デザートにアイスクリームの天ぷらまでついてきた。これでチャージ込みで 610 ペソ(1,280 円)。調理場がガラス張りで見える構造で、フィリピン人スタッフが天ぷらを揚げているのは、中々興味深かった。スタッフの接客も丁寧だ。

日曜日にAさんと一緒にマカティに行く約束をしているので、来るときに迷わないようにAさんのコンドミニアムの場所を確認してから別れる。Aさんの部屋は、私も一緒に内覧したので行ったことがあるのだが、ブローカーと車で回ったので、正確な位置は分かっていなかったのだ。しかし、これでもう迷わない。

老人のいない街

BGC の横断歩道は、渡る時間が全体的に短い。基本的に、青になる前から待っているということが前提で、青になった瞬間に早足気味に歩かないと、青のうちに渡り切れない感じだ。シビアな横断歩道には大抵カウントダウンが付いているので、気を付けていればそんなに危険なことはない。しかし、日本と違って信号の変わり目に「すべてが赤」というバッファの時間がほぼゼロなので、青いうちに渡り切らないといけない。歩道の至る所に車椅子マークがあり、段差がないようになっているのに、実際にこれを車椅子で渡るのは中々大変だろうと想像する。正直、老人や障碍者には全く優しくない街だ。そこまで考えてふと気づいたのだが、BGC ではほとんど老人を見かけない。おじさん・おばさんという類でさえ、ショッピングモールの中などを除けば、街中で見かけることはほとんどない。たまに街中に中年、老人がいると思えば、それはフィリピン人ではない。白人や東アジア人だ(私もそうだ)。私が BGC で見た最も高齢な人間は、H社長だと思う。もちろん、BGC が特殊な街だということもあるだろう。スラムに行けばきっと路上に寝転がった老人がいたりするはずだ。マカティでも似たような人を見た。少子化の日本では考えられないことだが、フィリピンではどんどん子供が生まれる。そして平均寿命は今でも 70 歳に満たないという。若返り続ける国、生物としてとても正しい気がする。

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ベトナム料理屋「ZAO」

夕食は、Serendra の中にあるベトナム料理屋「ZAO」を訪れてみた。これまで色々な店に行ってみた結果、多くの店が夜が飲み屋も兼ねていて、メニューのほとんどがシェアする前提のサイズだということを学んだ。毎回食べきるのが大変なので、この店はどうだろうかと、店の前に掲げられたメニューを眺めていたら、子供のように小柄な若い女性店員が話しかけてきた。聞けばベトナム人だという。「この料理は、一人で食べるには多い?」と聞いたら「そんなことはありません。一人に丁度いいと思います。シェアするお客様もいらっしゃいますが。その時の食欲によります。」と言う。「じゃあ、このチキンライスと、スピナッチと揚げ豆腐のニンニク炒め(みたいなもの)を」とお願いして、例によって例のごとく、屋外の席に座る。とにかくフィリピンのクーラーは私にはきつい。サービスチャージ込で 528 ペソ(1,110 円)。

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チキンライスと、スピナッチと揚げ豆腐の何か

運ばれてきた料理を見たら、多いじゃん! とてもさっきの小柄な女性が全部食べられる量だとは思えない。普通に 2 人前はある。うーん、なかなか一人で気軽に入れる飲み屋というのはないものだ。日本の居酒屋なら、シェアする前提なのに一人前にも満たない量というのはよくあることで、一人で入ってもそんなに困らないのだが。今回は味が平坦で濃かったのもあって、さすがに残してしまった。お勘定を頼むと、店員に「持って帰るか」と聞かれて、反射的に不要だと答えてしまったが、そうか、こちらは日本と違って、残したものを持って帰るという選択肢があるのか。次からは無理に食べるのではなくて、持って帰ることも検討してみよう。