BGC駐在日記

フィリピンのフォート・ボニファシオ(BGC)での生活の記録です。

百円ショップ

日曜日。昼頃に家を出て、通ったことのない道を中心に、BGC を徘徊する。まずは昼食をとれる手頃な店を探していると、「扇子」という日本料理屋を見つけた。別に日本料理が恋しくなるほど日本を離れてはいないが、値段もそこそこだったし、客が少なくて快適そうだったので入ってみる。豚丼が 350 ペソ(735 円)、大根サラダが 195 ペソ(410 円)、チャージが 49 ペソ(100 円)。大して期待もしていなかったのだけれど、なんだかものすごく美味しい豚丼が出てきた。米も、ちゃんと日本の米に近い。大して高くもないし、味噌汁もついているし、かなりお得な感じがする。日曜日の昼だというのに客が少ないから、そのうち潰れてしまうかもしれない。店員に礼を言って店を出る。

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扇子の豚丼

今日は、コンドミニアムの室内で洗濯物を干すために突っ張り棒を買おうと思っていたのだが、一体どういうところに売っているのか…と思ってブラブラしていたら、「MC HOME DEPOT」という、巨大なホームセンターを見つけた。ホームセンターといっても、コーナンのような一般人向けのものではなく、コーナン・プロのような、プロ向けっぽい品揃え。建材とかインテリアパーツとか、そういったものが、倉庫のような巨大な空間に無造作に並んでいる。クーラーは入っておらず、暑い。巨大な扇風機が、ところどころで回っている。幸い、突っ張り棒は都合の良さそうな 70 cm のものが見つかったので、280 ペソ(590 円)で買い求める。現金で買ったのに、何故かレシートにサインを求められた。しかも、建物の出口を出るときに、そこに立っていたガードマンだかマネージャーだか分からない店員にレシートを出せと言われ、渡したらサインされた。不正返品対策だろうか? 色々分からない習慣があるものだ。

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88 ペソ均一のダイソー

突っ張り棒を手に入れたので、次は粘着テープでゴミを取る掃除道具、なんという名前なのか知らないが、大抵「コロコロ」で通じるアレを買うために Market! Market! まで、遠回りをしながら歩く。Market! Market! には、100 円ショップ的なものが何軒かあり、100 円ではなく 88 ペソ(185 円)均一だったり、66 ペソ(140 円)均一だったりする。日本人に分かりやすいのは「ダイソー」と「日本城(JAPAN HOME)」だ。どちらも、日本の商品を(ほぼ)そのまま売っているので、品質もおおよそ想像がつく(所詮百均なので、必ずしも品質が良いというわけでもない)。そこで目当てのコロコロを見つけたのはいいのだが、プラスチックの本体は売っているものの、粘着テープが無い。店員に聞いたら、在庫切れだという。仕方がないので百均を諦めて「METRO」に行くものの、コロコロを見つけられない。切羽詰まって欲しいわけでもないので、今日のところは諦める。

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スタバのティーラテ

Market! Market! を出ても夕食まで時間があったので、スターバックスで休憩。ティーラテのグランデが 150 ペソ(315 円)。日本だと消費税込みで 450 円くらいだったと思うので、割安感がある。BGC に来て、明らかに日本より安いと感じるものに初めて出会った。ただ、日本のスターバックスと違って、ティーラテはイングリッシュブレックファストしかないようだ。残念。BGC は至る所にスターバックスがあって、毎週のようにスターバックスに行く私と妻にはありがたいが、店舗によって客層や混み具合が全く違う。正直、全然行く気にならないような店舗も多く、ややうんざりしていたのだが、今日は散歩中にここも含めて 2 軒、快適そうなスタバを見つけられて良かった。店員の愛想も良く、私が手持無沙汰に見えたのか、「調子はどうだい?」みたいなことを話しかけてくる。「ありがとう、元気だよ。いい店だね。」という風に返したら、いい笑顔を見せる。

コンドミニアムに戻る途中、街頭に立っていた男に、BGC のコンドミニアムに投資しないか、というような話を持ち掛けられる。このように、BGC では色々なところで不動産投資の話が転がっている。「仕事で来てるんだよ。家は会社が払うしね。それに、そんなにお金を持ってるように見えるかい?」「いやいや、台湾に比べたらまだまだここは割安だよ!」「いやぁ、将来、もうちょっとお金持ちになったら投資も考えるよ。」みたいに、適当に受け流す(もっと長いやり取りだった)。実のところ、お金持ちにならなくても不動産投資は行えるし、むしろお金持ちになるために不動産投資も悪くないと思うが、さすがに BGC に来て数日で、通りすがりにそんな決断はしない。それで失敗しても、彼が責任を取ってくれるわけでもない。

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THE HALAL GUYS

夕食は High Street の「THE HALAL GUYS」で牛肉と鶏肉と野菜とナンのようなものが乗ったプレートを頼む。229 ペソ(480 円)。ここはイートインできないので、High Street にたくさんあるベンチに適当に腰かけて食べる。味は悪くない。勿論ジャンクではある。ハラルというのはアラビア語で「許されたもの」という意味で、要するにイスラム教徒が安心して食べられるものということだ。イスラム教徒は、豚由来の食べ物やアルコールを口にすることを禁じられている。私は豚肉も好きなので、ハラム(禁じられたもの)でも構わないわけだが、フィリピンでは豚肉料理はありふれているので、たまにはハラルもいいだろう。なかなかいい体験だったし、美味しかったので、店員のお兄さんたちに「美味しかったよ」と言ったら、嬉しそうだった。フィリピン人が人懐っこいというのは、確かなようだ。

さあ、明日からまた一週間、仕事を頑張ろう。日本だったら、明日も休日なのだけれど…。