BGC駐在日記

フィリピンのフォート・ボニファシオ(BGC)での生活の記録です。

パエリア、咄嗟の英語

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フィリピン料理屋「ELIAS」

木曜日。フィリピンオフィスでの仕事にも慣れてきた感じがある。私がフィリピンに来たときから昨日までずっと休暇を取っていた、インフラ担当のAが休暇を終えて出勤してきたので、早速挨拶。なんでも、友人女性の結婚式に参加するために、シンガポールに行っていたらしい。それはまた随分と景気のいい話だと思ったら、その女性はそもそもシンガポールで働いているとのこと。確かに、英語の話せるフィリピン人にとって、いい仕事を求めて国外に出るというのは、そんなに高いハードルではないのかもしれない。これで、このオフィスで会っていないスタッフはゼロになった。Aには、このオフィスの情報セキュリティ系の実施状況を確認しなくてはいけなかったので、ある意味一番話したかった人物ではあるが、ようやくそれが叶った。

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豚肉の煮込みとエビの唐揚げ弁当、Mのふりかけ付き

今日の昼食は、いつものケータリング弁当屋で、豚肉を煮込んだものとエビの唐揚げ(竜田揚げかもしれない)を選んだ。110 ペソ(230 円)。陽気なMしか使わないというふりかけを拝借する。味も見栄えも、ふりかけが掛かっている方がずっといい。なお、ふりかけを掛けなくても、おかずの汁でお米を味付けすることができるので、そこまで味気ない食事になるわけではない。今日はエビの唐揚げを頼んだからか、ビニル袋に入った、少量の酢も渡された。自由に味付けて食べろと言うことらしい。確かに、エビの揚げ物によく合う。

一向に仕事は捗らないが、別にフィリピンでの生活のせいではない。Aさんの言葉の壁の問題もあるので、スマホ版の Google 翻訳を使って、リアルタイムに会話してみる実験をしてみたところ、相当高い精度で音声を認識し、認識した音声はかなり正確に翻訳されることが分かった。少なくとも、認識された音声が意図した通りかどうかは自分で確かめられるわけだから、かなり有用だろう。間に、私やMのような、プロではない通訳を挟むよりはずっといいような気もする。Aさんが参加する会議の際は、みんなにスマホに向かって喋ってもらい、スマホ画面はテレビに繋いで、Aさんはその画面と音声を参考に議事を把握するというやり方にしてはどうか、と提案しておく。Lightning と HDMI の変換アダプタがオフィスにないというので、これは買わないといけない。

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フィリピン風パエリアと、地ビールであるサン・ミゲル・ライト

夕食は、フィリピン料理屋「ELIAS」に行って、フィリピン風パエリアとサン・ミゲル・ライト。チャージ込で 594 ペソ(1,250 円)。例によってクーラーを浴びたくなかったので、一人ぽつんと外の席に座らせてもらう。店内の席は空きが目立っており、当然私だけだ。ところが、席に座っていると、店員が気を利かせて大型の扇風機のスイッチを入れ、私に向かって当ててくる。余計なお世話ではあるが、消してくれとも言わず、背中からの風を受け続ける。風が温いので、そこまで致命的ではない。運ばれてきたパエリアは、具だくさんでいかにも美味しそうだ。スキレットの料理が運ばれてくると、大体どの店でも「(スキレットが)熱いので気を付けて」と店員が言うのだが、私の方に英語を聞く準備ができていなくて何を言われたか分からず聞き返してしまう。今回もそうだった。そして、例によってレストランの料理は 1 人で食べることが想定されていない量で、私には拷問のように多い。だったらそういう店に行くなよ、という話だけれど…。美味しいから、時間をかけて頑張って完食する。げっぷ。

飲食店でも、コンビニでも、お金を渡すタイミングで店員が、受け取った金額を復唱する。それは日本でも同じなのだが、店員は容赦なく早口で喋るので、「何?」と反射的に聞き返してしまう。特に、こちらはまだペソ紙幣や硬貨に慣れておらず不安なので、何か不備でもあったのかとドキドキするのだ。そういえば、まだチップというものを払ったことがない。これまで生活してきた間にも、チップを払うべきタイミングはあったのかもしれない。知らないうちに「こいつチップ払わなかったよ」と思われているのかな。だったら悪いことをした。